オペラの支配人 その1
オペラの場合は台本があることから検察当局もことのほか厳密にチェックし、フランス共和制をにおわせるもの、それに革命騒ぎなどが頻発するポーランドを連想させるものは有無を言わせず発禁となった。
そのために、ウィーン体制下のオペラのタイトルはこの検閲をかいくぐるためか、一様に意図的に非政治的なもの、とりわけメルヘン風のものが圧倒的に多くなっています。
クリストフ・ワイキューブによると、《魔法の女》や《魔法の湖》などのものはこの時代のウィーンの傾向を代表していると言ってもよいそうです。
どれもこれも同じような内容であるが、当時の劇場支配人、それに作曲家、台本作家が法律の網をかいくぐるためには必要な措置でした。